昆布の効用

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昆布の効用

昆布には、どのような効果があるのでしょうか?

一般に、昆布は「海のミネラルが豊富」と言われ、健康的なイメージが強くありますが、ここでは具体的にどのような効果が期待できるのかについてご説明します。

まず、昆布の成分の内訳は、多くのアルギン酸(海藻に多く含まれる食物繊維)、マンニット、たんぱく質、灰分、粗脂肪からなり、そのうち約半分は結合していないバラバラのアミノ酸で、そのアミノ酸の大部分が"うま味"となるグルタミン酸となります。昆布は栄養学的に見ると低カロリーであることから、肥満防止や美容食としても、その価値が認められています。

・便秘でお悩みの方に
昆布の成分の約25%を占めるアルギン酸は、海藻だけが持つ繊維素に近い化合物です。この繊維素は消化はせず、そのため栄養にはなりませんが、腸の消化活動を促進させるため便秘解消の効果があります。古く北海道の先住民とされるアイヌ民族は、便秘や痔の対策に昆布をコヨリにし座薬として使用していたと言われています。

・日頃のガン予防に
肉を食べすぎると便秘しやすくなり、腸内で発ガン性物質が作られてしまうことが、直腸ガンの主な原因と言われます。昆布を食べると、主成分のアルギン酸が便秘を解消し、発ガン性物質の腸壁への影響の防止効果があるため安心です。また、昆布は発ガン性物質の放射性ストロンチウムを除去するとも言われています。

・高血圧が心配な方に
昆布は、血圧を下げるカリウムを約30%含んでいます。塩分の過剰摂取は血圧を上げますが、カリウムは人体の塩分を追い出して血圧を下げます。また、昆布にはラミニンと言う血圧を下げるアミノ酸も含まれています。

・育ちざかりのお子様に
昆布には人間の成長を促すホルモンのチロキシン分泌と密接なヨードが、肉や魚の1,000倍も含まれています。チロキシンの分泌が減少すると、骨の発育不全、短軀症、知能低下などの弊害を生み、幼児の発育には不可欠なホルモンです。成人の場合もヨードが不足すると疲労しやすく、バセドー病の原因にもなり得ます。

・美容効果に
昆布は低カロリーと言うより、むしろ無カロリーと言った方が正しいでしょう。そのため肥満対策には最適の食品です。また、昆布は調理中や食事中に水を吸収し量が増えるため、少量であっても満腹感が味わえます。この点からも、肥満防止にはうってつけの食品と言えます。

・肉食や美食の方に
人体は健康を維持するために血液を弱アルカリ性に保たねばなりませんが、肉食や美食は血液の酸化を招きがちです。昆布はアルカリ成分を豊富に含むため、一日一片の昆布を食べることは健康の秘訣の一つとなります。また、根昆布の水溶液にはリューマチや喘息に効果があるとされています。
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